製品情報 ディスペンサー
自動給油装置 RF-01
プレスマシン、タッピングマシン等様々な稼働機と同調して
適量の油を間欠的に供給します。
1回の作動でコントロールできる油量は、1/1000 ~ 20/1000ccと微量ですので、
油の大幅削減や加工精度の安定化を図り、生産作業の能率を高めます。
特徴
- 過供給によるタレ流しがなく、油の大幅節減が出来るため経済的です。
- 無駄な油による飛散や汚れがなく、作業環境、安全衛生面等の大幅な改善が出来ます。
- 加工品の洗浄後、後工程が減少すると共に加工精度の安定化が計れます。
- 駆動力の運動方向に合せ、ポンプレバーの方向が変えられるので、装着性にすぐれています。
- 小型でコンパクトなため、取付スペースが少なくて済みます。オイルタンクの着脱が簡単なので、油の交換がしやすくなっています。
- 油を圧送するので、吐出口の方向制限がありません。
- 外部から給油の困難な個所や、油まわりの悪い個所への集中給油が出来ます。
- 極圧部や強加工部への特定給油ができます。
用途
- 小型精密プレス加工のフープ材および金型への給油
- FB金型等の極圧部への部分給油
- 小径の穴あけタップ立て作業等の微量間欠給油
- 小型精密機械等の製品組立ラインにおける定量給油
- 主オイルタンクへの特殊オイルの添加装置
- 多種のオイルの同時給油が必要な場合
- その他、従来のオイルカップ方式の改善機として、使用して下さい。
形式と標準仕様 (スピンドル油にて)
仕様/形式 | RF-01-ST10 | RF-01-BT10 | RF-01-ST20 | RF-01-BT20 |
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押圧チューブ | シリコン | バイトン | シリコン | バイトン |
内径 1.0 | 内径 2.0 | |||
吐出量 cc/回 | 0.001 ~ 0.004 | 0.005 ~ 0.02 | ||
吐出口 | 2箇所 | |||
レバー揺動角 | 10°~90° | |||
レバー揺動数 | 2回/秒以内で使用 | |||
レバー駆動トルク | 0.1Nm | |||
オイルカップ | 500ccおよび250cc | |||
適用油粘度 | 2,000mPa・s以下 | |||
適用フープ材幅 | 10mm以下 | 35mm以下 |
実施例
- 例1
- 例2
- 例1 - 抜絞り工程への装着
- 材質は黄銅(BSR2)幅60mm 厚さ0.45mmのフープ材で、混合絞油(粘度60ct at 30℃)を用い、図1の製品を、フープ材より120rpmで抜絞りする工程に装着した潤滑油消費量は、500cc/4万個でした。
従来のオイルカップ点滴方式に比べ、潤滑油消費量は1/5に減少しました。
なお、給油影響による絞りシワの発生は皆無でした。
- 例2 - 精密順送り金型への装着
- 材質はステンレス(SUS27)幅22mm 厚さ0.2mmのフープ材で、合成潤滑油(120ct at 40℃)を用い、図2の製品を、10ステージの順送り型で、フープ材より100rpmで加工する工程に装着しました。
従来のオイルカップ点滴方式に比べ、潤滑油消費量は1/20に激減し、更に後工程のトリクレン脱脂洗浄回数が4回から2回へ半減しました。
なお、現在はプレスの下に設置してあったオイルパンを除去して作業していますが、床上の油汚染などがありません。